「ホテル業界から“葬儀業界”に転職し課長として働く」株式会社富士葬祭|立山 晃洋

みなさん、葬儀の仕事ってどんなイメージをお持ちですか?働く職種として選択肢のひとつとして考えている方は少ないかと思います。

ここでは実際に富士葬祭で働くスタッフになぜこの業界に入ったのか?どのような仕事をしているのか?を直接伺い、働く社員の声を記事にしています。

今回は、ホテル業界から転職した現在課長として働く立山さんをご紹介します!


富士葬祭で働くスタッフにインタビュー!ホテル業界から「葬儀業界」に転職し課長として働く立山さん

1984年生まれ。熊本県出身で大学が沖縄県の沖縄大学出身。中学生のとき修学旅行先が沖縄で、すっかり魅了され、大学は沖縄に行くことを決意。大学卒業後はそのまま、地元沖縄のかたと結婚し、那覇市在住。

現在、株式会社富士葬祭に在籍。富士葬祭では課長に就任し、シフトコントローラーとして勤務。富士葬祭の魅力は、革新的な変化を恐れない柔軟さを持った会社だといいます。どのようなイノベーションを起こしている会社なのでしょうか。


― 富士葬祭の課長をされていますが、これまでどのような経歴をお持ちですか?


私は熊本県出身ですが、中学の修学旅行で沖縄が好きになり、大学は沖縄大学に入学しました。大学卒業して1ヶ月後には沖縄のかたと結婚しました。

最初は、観光ホテルに就職しました。就職のきっかけは、コンベンションセンターで毎年行われている企業合同説明会です。そこのホテルの担当者の雰囲気がとても良い感じで就職を決め、5年くらい勤めました。

ホテル勤務中の5年間では、フロント業務だけではなく、宿泊プランの企画を作ることもしました。何より、サービス業の中で接客を経験できたことは大きかったと思います。電話対応など、ビジネスマナーなど大切な基礎を学ばせてもらいました。社員となり、最終的には支配人として3店舗の統括を任されていました。


― 支配人までいったのになぜホテルを辞めて、現在富士葬祭に勤めたのでしょうか?


富士葬祭で働くスタッフにインタビュー!ホテル業界から「葬儀業界」に転職し課長として働く立山さん

おおまかにいえば、自分の理想と会社の現状が寄り添えなかった部分があったので転職を考えました。辞めた後はハローワークに通い、最初は同じホテル業のほうが良いかなと思って2社くらい面接を受けました。自分がやりたかったWEBでの宿泊プランづくりの仕事を希望したのですが最初はフロント業務を1~2年ほど経験してからでないと、その部署には移動できないとのことでした。

1~2年も経ったら、おそらくWebでの販売のこととか、もうついていけないくらいに進んでいるかもしれないと思いそれで、はじめてホテルではない業界を目指すことも考えはじめました。

ハローワークの相談員さんに、ホテル業界以外の業種で相談したところ、「冠婚葬祭って意外と良いですよ」と勧められました。富士葬祭を含め計2社から求人が出ているとのことで、富士葬祭の面接を受けてみることにしたのです。


― 率直に、葬儀社という業界に対する感想はいかがでしたか?


まったく拒否反応とかはなく、むしろサービス業だなと思っていましたので、これまでの経験(サービス業)と大きなギャップはありませんでした。またちょうどその1年前に、熊本の同級生が亡くなったときに受付の手伝いをしたんですけど、今思えばその頃からすこし関心があったかもしれませんね。


― 実際の面接はどのような感じだったのですか?


面接時は3人くらいでした。あとから入ってきたひとりが、すーっと近より「緊張している?」って聞いてきたので緊張していることを伝えると、「じゃあ、面接頑張ってね」って言ってすぐ帰っていったのですが、その人がまさか常務だとは知らずに会話していました(笑)

後日の社長面談でも、面接の場で新聞広げて読みはじめたかたが社長でした。

面接のお話の中で、葬儀会館の空間を売っていく話になりました。僕は元々ホテルの人間だったので共感することが多くありました。その話題でお話をしてるとき社長が読んでいた新聞を閉じ、「こんな空間を創りたいんだよ」と熱く語りはじめました。最初は驚きましたが、情熱をすごく感じました。

これらの2回の面接から、自分の中ではほぼこの会社が良いなと思いはじめました。とくに何が良かったのかというと、給与の面だけでなく、事務所内を見学させてもらったときに、とても雰囲気が良かったんです。最初は、年配の人ばかりかなと思っていたのですが、20代や30代と若いスタッフも多くみんな仲良さそうでした。想像していた暗いイメージがひとつもありませんでした。


― 入社して1年目はどのようなお仕事からスタートされましたか?


法事用のお重箱を配達したり、ご自宅の祭壇を作ったり、お式があればいろんなものを持っていったりと、雑用的なことからはじめました。

働き始めて3ヶ月目くらいで、告別式の担当を任せてもらうようになりました。あの当時は今ほどの件数があったわけではなかったので、先輩方がずっと付いていてくれるくらいの余裕がありました。


― 現在は課長に就任されていますが、今、35歳でおいくらほどお給料をもらっていますか?


入社して3~4年後に課長になり、現在、社内配置を考えるシフトコントローラーをしています。今は30万ちょいで、手取りで25~26万くらいですね。

賞与は年2回です。まわりからは「2回もあるの!?」って驚かれることもあります。

年間360万+賞与2回で、420万くらいですかね。常務が手取りが引かれた金額を常務がみて、「これ低すぎるね。ごめんね」と言ってくれて、今後は手取りを月30万円になるような、そんな夢のあるお話をいただいています。


― お仕事のやりがいとは何ですか?


葬儀ではかならずお客様と会いますので、最後に「ありがとう」と言ってもらえることですね。我々のほうが何百万円というお金をいただくほうなのに、ありがとうございましたとこちらが感謝されるというのはすごいことではないかと。


― このお仕事を辞めたいと思ったことはないですか?


入社した最初の半年間は若干ありましたね。
当時の上司が体育会系だったもので、すこし口調が荒いところがあったのですが(笑)、接すると優しいところも見えてきました。こういう人なんだと割り切ってみると、そんなに苦でもなくその後コミュニケーションも取れるようになりました。
辞めたいというほどのことではなかったですね。


― 管理職になっての苦労や大変な事はありますか?


後輩の指導の面で言いますと、教えたことに対して飲み込みが人によって異なるので現場へ一緒に入り、ミスや間違いがあればその場で指導しています。その場で伝えるとすぐに理解してもらえますので、教え方については工夫しています。
部下が成長していくところが嬉しいですね。


― 富士葬祭の魅力とは何ですか?


富士葬祭で働くスタッフにインタビュー!ホテル業界から「葬儀業界」に転職し課長として働く立山さん
富士葬祭に就職してからなぜ一度も辞めたいと思ったことがないのか考えてみたのですが、社長や常務が、変化することに常に前向きなんですよ。

それは社内だけでなく、葬儀に対しても「この場合はこうでないといけないという形式どおりの葬儀でなくて良いんだよ」という感じで、大事な部分は残しながら、カタチは変えていっても良いんだよという柔軟さがあるんですよ。

まさにイノベーション(革新)があるというか。


― 具体的にはどのようなエピソードがありますか?


現在、お花の祭壇をふつうに見かけるようになりましたが、今まで沖縄では花の祭壇はありませんでした。花の祭壇を沖縄に持ってきたのは、宮崎に行って研修してきた弊社の平田なんです。これまでは、場所貸しで会館が20万円のみでしたが、それに花を加えることによって、20万のほか、40万プラン、60万プランと、プランをランク付けできるようになったんですよ。

それまで沖縄では火葬場に行ったあとに、告別式という順番でした。告別式では火葬後の骨壷の状態で戻ってきていました。なのでご遺体がないので、お顔に最後のお別れができなかったんです。花の祭壇を取り入れたことで現在は本土と同じように、最初に告別式でご遺体がある状態で、そこに花を添えられるので、お客さまからの評判も良いですね。

つまりこれまで常識だった順番を逆にしたということです。これまでとは逆にしたことを「良い」と、社長が判断しこれを主流にしていこうと始まったのが昨年からです。変化を恐れない会社だということです。


― 立山さんの1日のスケジュールを教えてください


朝6時30分に起きてご飯を作り7時前くらいにはご飯食べて、7時30分くらいには家を出ます。娘を保育園に送迎し、それから出社するので、会社に到着するのは8時ちょっとすぎくらいですね。8時45分には朝礼があって、9時から始業です。


富士葬祭で働くスタッフにインタビュー!ホテル業界から「葬儀業界」に転職し課長として働く立山さん

午前中は、基本配置を見直して誰がどこに行くか、会館には誰を行かせるかなどを再検討します。うちは県内6箇所(うち1箇所は離島)あるので、その全部の配置を確認します。あとは売り上げの確認ですね。

お昼は、それぞれ好き好きに食べています。午後は求人についてのチェックだったり、ブログをアップしたり。あと請求書のチェックですね。夕方17
時にはある程度片付いて、あとは突発的なものがなければ、17時30分くらいには終了します。

そのあとたまに常務と打ち合わせをしたりしますが、大体18時くらいまでには帰宅します。

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6:30|起床
7:00|朝食準備、食事
7:30|保育園へ送りながら出勤
8:45|朝礼
9:00~12:00|全会館の配置確認、売上管理等
12:00~13:00|昼食(お昼時間は各自現場の様子をみながら調整)
13:00~17:30|請求書処理、求人関連、ブログ更新、翌日の確認等
17:30~18:00|打ち合わせや会議などが無ければ帰宅
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― ほぼ定時に帰宅されているんですね!


17時から19時まで会館でやる法事などがあれば、僕も一緒に参加して片付けたりします。でも基本は、17時30分~18時くらいには帰りますね。水・木曜日は、長男が水球をやっているのでお迎えに行ったりしています。

その日は20時くらいになりますが、夕食は家族みんなでいただきます。21時くらいには子供たちを寝かせて、そのあとは妻と晩酌しながらテレビを見たりしています。23時時くらいには就寝しますね。


― 休日はどのように過ごされていますか?


家事や育児がメインで、時間が空けば漫画喫茶に行ったりしています。好きなのは、「キングダム」や「ジャイアントキリング」ですね。

息子が所属している小学校のバスケットチームのイベントに参加する立山さん。
富士葬祭で働くスタッフにインタビュー!ホテル業界から「葬儀業界」に転職し課長として働く立山さん



― 5年後や10年後の自分に向けたメッセージをお願いします


うちの長男が富士葬祭に入りたいという話をしていて、ちょうど10年後だと、息子が大学を卒業するかしないかの頃ですね。もしかしたら、一緒に働いているかもしれないので、ここでしっかりと富士葬祭を守っていきたいと思っています。


― 未来の若者に向けたメッセージもお願いします


富士葬祭で働くスタッフにインタビュー!ホテル業界から「葬儀業界」に転職し課長として働く立山さん

葬儀の仕事というのは、究極のサービス業だと僕は思っています。「もしかしたら葬儀の仕事は暗いイメージしているかもしれないけど、暗くないよ」というのをすごく伝えたいですね。興味があったら、いつでも見学に来てほしいですね。ただし、いきなりではなく、アポの連絡を入れてもらってから来てくださいね。

氏名:立山 晃洋(たてやま あきひろ)
年齢:35歳(1984年生まれ)
出身地:熊本県鹿山市
出身校:(最終学歴)沖縄大学
趣味:フットサル、漫画(三国志、キングダムなど)
好きな映画:ペイ・フォワード
特技:サッカー、フットサル
マイブーム:子供たちと粘土づくり
血液型:AB型
好きな飲み物:ビール(オリコンの工場で作られた新鮮なアサヒスーパードライ)
行きつけの店:沖縄そば「すばじらぁ」
今欲しいものは?:マイホーム

【株式会社富士葬祭】
HP:https://www.fuji-sosai.co.jp
事業内容:葬祭業
住所: 〒901-0156 沖縄県那覇市田原3-8-3
TEL:098-858-0040
設立 :平成10(1998)年12月